これは事件だ!
現在、続々とアマゾンに苦情の評価が掲載されています。
はじめに言っておくけれど、アマゾンという会社が顧客を騙したのではなく、
アマゾンのマーケットプレイスを利用した業者が、
アマゾンを利用する顧客を騙したのであります。
会社名はあえて記述しません。
なお、この記事の最後に、このようなネット取引でのトラブルに巻き込まれないコツを記述させていただきます。
このトホホな話の発端。
かねてより欲しかったカメラの値段を価格コムでチェックしていたら、めずらしくアマゾンが最安値をつけていた。
さっそくアマゾンのページに飛ぶと、マーケットプレイスの業者がさらに2割ほど安値をつけて販売していた。
新品の表示があり、「この商品は●●が販売し、Amazon.co.jpが発送します。」と書かれていた。
これは買いでしょ!
と当然思ったのであります。
我ながら、2段階の安値感を実感すると、人は簡単に落ちる、という原則を発見しましたね。
しかも、この際、ついでにアマゾンプライムにも入っちゃったよ。
プライムって有料だけど、カメラを早く手に入れたかったからね。
ちなみに、この発送代行は以下のような説明文がありました。
アマゾンより引用
Amazon.co.jpが発送を代行
フルフィルメントby Amazon™というサービスを利用している出品者の商品になります。これらの商品は、Amazonフルフィルメントセンターにて保管・管理され、Amazon.co.jpが商品の梱包、出荷、返品などを代行しています。フルフィルメントby Amazonの商品は、Amazon.co.jp が販売している商品と同様に国内配送料無料(条件あり)やAmazonプライム®の対象になります。
つまりですね。
アマゾンが倉庫での商品管理全般と入出庫、配送の役割を行っているということですね。
アマゾンの倉庫から発送である、というのは相当信用があって、ロジスティックのエキスパートであるのだから安心できるでしょ、という思いがあるのです。
さらにプライムの速さと、なによりも価格に安さに飛びついてオーダーしたが……。
そして、翌日、宅配業者から届いたものは。
やけに軽い。
アマゾン箱を宅配業者のお兄さんに受け取った瞬間に感じた。
カメラが入っている箱としては軽すぎやしないか。
嫌な予感……。
そうは思うものの、ひさしぶりのカメラの購入なので、はやりの開封の儀なるものを行おうと思い、撮影開始。
わざわざ三脚を立てて開封の動画を撮影。
そして、出てきたものは。
あれ?
違うカメラだ。
【アマゾン箱を開封して、黒いビニールをはがしたところ。】
わたしが注文したものではなかった。
しかも、軽い。
プラスチックの偽物。
やっぱりなあ。
とほほ、です。
あらためて、アマゾンのWebサイトに行き、このマーケットプレイスの業者の評価を見ると、出るわ出るわ、同様の苦情の嵐。
「ゼンフォン3頼んだら見たこともない配管だかチューブが入っていた。明らかな詐欺だ。許せない。」とか……。
「スマホを購入したら何かのケーブルが4本入ってるだけだった。詐欺業者。」
「最悪です。Canonカメラレンズを注文して、ガス管?が届きました。」とか……。
まるで漫画のようなコメントですが、事実なのでしょう。
わたしの場合、素材がプラスチック製のおもちゃであっても、一応、大型一眼レフの形だったので、まだましか……。
なんて、安心している場合じゃない!
不幸中の幸い、なんて、かみしめている場合じゃないぞ!
げきおこぷんぷんまる。
安物買いの銭失いとはこのことだ。
もうこれは、アマゾンを舞台にした大規模詐欺事件勃発ですね!
もうあまりにもヘコむので、被害者の私は、ふふっと笑うしかない。
何度も言うが、アマゾンの倉庫からの発送だから信用したのにね。
さっそくアマゾンに電話。
実は、あっさりと返金に応じてくれました。
ただし、返金せずにアマゾンの責任において同商品を再送する扱いには絶対してくれない。
アマゾンからの倉庫からの出庫なのだから、責任はないのか?
マーケットプレイス扱いの商品だから、アマゾンが新品交換することはできない、という理屈。
でも、アマゾンの倉庫担当者は、商品管理のエキスパートではないのか?
偽物であると見抜けなかったのか?
わたしが一瞬持っただけで、軽いと思ったカメラのパッケージなのに。
パッケージは真っ黒のプラスチックフィルムに覆われて、異様な感じ。
通常、アマゾンで購入すると、メーカーのロゴの入った箱を、アマゾンがビニールのシュリンクで包んで、それを段ボールの板に載せて、アマゾンのロゴ入りの外箱に入れてありますよね。
今回は、メーカーのロゴ入りの箱ではなく、真っ黒なプラスチックフィルムに包まれた箱。
異様な雰囲気。
重ねて言うけれど、軽い。
この不自然さに、アマゾン倉庫の商品管理の担当者は気づかないのかなあ。
日本でトップレベルの B to Cのロジスティクスではないのか?
搬入の移動の時、すぐわかるでしょ。
もし、わからなければ、その担当者の目は節穴だ。
ただちに本社の人間が乗り込んでいって、現在の在庫を検品すべし!
とにかく、カスタマー側から言えば、価格とスピードが、これではぜんぜん台無し。
気持ちもヘコんだよ。
ところで……。
アマゾンの電話で話した方は、とても素晴らしい応対で感謝するのですが、組織として即答できないこと、いろいろ突っ込んでしまいました。つらい苦言に聞こえたらすいません。
でも、ある意味、アマゾンへの応援なのです。
こうしたトラブルをアマゾンとわたしたち顧客がいっしょになって撲滅していきたいのです。
なお、この問題が発生してから、数時間。私が電話をしてからも数時間、アマゾンでのこの店のアカウントは停止していなかった。
その間、この業者の商品はアマゾンの倉庫担当者により、出荷されていた可能性だってある。
日をあらためてたずねてみたいもんだ。
このトラブルはいつキャッチして、いつ決断したのかをね。
ところで……。
アマゾンの倉庫で発送代行をしているのだから、アマゾンは個人情報を販売業者にわたさなくてもよいと思うのだが、アマゾンに電話で確認したところ、出荷と同時に業者に知らせているとのことだ。
結果的に、これは相当重要な危惧すべき点になるかもしれない。
アマゾンが、こうした悪質業者にわたしたちの個人情報を提供していることになる。
これは、すぐ影響が出るというよりも、わたしたちは、今後、長期間に渡って、心配することになるだろう。
今までは、顧客もアマゾンも被害者であるけれど、アマゾンがただちになんらかの手を打たないと、アマゾンの倉庫が悪質業者の詐欺の幇助をして、しかも個人情報を渡すという行為を続けることになる。
これではアマゾンが加害者側になってしまうと思うのだが。
と思っていたら、その後、夜になって、やっとアマゾンの、その店のページから商品が消えた。
アマゾンが消してくれたのかな。
一応、めでたし、めでたし。
それにしても不思議なのは、このように、すぐバレて返金扱いになる行為を、その業者は、なぜ行うのか?
この理解不能さは、とても不安。
ひとつ可能性として、その業者が悪いのではなく、アマゾンの倉庫に忍び込んだ窃盗団のような人々が、商品を偽物とすり替えて、本物はどこか別で売り払っている……。
そのような推察は、小説や映画じゃあるまいし、まあ、ありえないね。
とにかく、こんなことがあるようでは、アマゾン全体の信用が失墜してしまいます。
通販におけるもっとも大切なことは信用だと思うのです。
信用があるから遠隔でも購入するのです。
今後、ぜひ、このようなことがないように、アマゾンにはがんばってもらいたいです。
最後になりましたが、今回の経験をふまえて、このような詐欺まがいの取引に巻き込まれないコツを記述させていただきます。
●アマゾン本体ではないマーケットプレイスで極端に安価な場合は、その会社の評価を見る。評価が悪い場合はもちろん、評価が無い場合には注文しない。
商品の評価に気をとらわれがちであるけれど、ちゃんと販売会社の評価を見る。
今後、業者は、会社名を変えて、同じような詐欺行為を行う可能性もあります。
今回、自社倉庫に商品を受け入れながら、検品等の商品管理のクオリティが低いアマゾンには今後のトラブル防止のための改善の余地があるはずです。
アマゾンさんは、これがアマゾン倉庫を使った規模の大きい詐欺行為であることを認識すべきです。
このことを米国本社へ報告すべきです。
アマゾンさんは新規取引先の商品受け入れで検品をしましょう!
この事態はアマゾンにとってこそ多大な損失になるはずです。
改善しましょう!
また、利用者のみなさん、ぜひ、このことを、まわりの人にお伝えください。
以上です。
ご拝読ありがとうございました。
ネットのトラブルにはくれぐれも気を付けましょう!
最後に、開封のときの様子を動画にして、Youtubeにアップロードしました。ぜひ見てください。
【偽カメラ届く。アマゾンのマーケットプレイスでダマされた!】
https://youtu.be/ECZ8mqOlrck