最近のロケットとか、宇宙ステーションとか、いったいどんなことになっているのか?
最先端の科学技術を探る旅なのであります!
(この記事のいちばん下に動画があります。どうぞご覧ください)
茨城県つくば市にある筑波宇宙センターへ見学に行きました。
アクセスは秋葉原からつくばエキスプレスで1時間弱。私は行きは北千住からつくばエキスプレスへ乗りました。
案外、気軽にいけます。
帰りはつくば駅から南流山駅まで行き、武蔵野線に乗りかえました。
筑波宇宙センターの住所は、茨城県つくば市千現2-1-1。
つくばエキスプレスの終点のつくば駅からは徒歩で30分ほどです。
私は研究学園都市であるつくばの街並みの雰囲気を味わうために、あえて徒歩です。
予想通り、広い敷地の研究機関がたくさんあって、徒歩はちょっとつらいです。
普通は、つくば駅から出ている路線バスで行くそうです。
地下のつくば駅から地上のバスターミナルに出ますが、路線バスの発着所がたくさんあってちょっとわかりにくいです。
30分の徒歩のすえ、やっと見つけた看板「筑波宇宙センター」とのこと。
珍来というラーメン店を過ぎたら、すぐにこの看板に出会います。
この看板の横は、すでにつくば宇宙センターの敷地であるということ。
ですが、ここからもちょっと歩きます。
おお! 筑波宇宙センターの正面玄関です。
実はこの正門近くに路線バスのバス停がありますけど……。
自分としては歩いた甲斐があったぜ!
ここが日本の宇宙開発の総本山!
「JAXA宇宙航空開発機構」なのであります。
ロケットが見えていますね。
胸が高鳴ります!
ところで、駐車場のあるのでマイカーでも行くことができます。
あまり混んでいないようです。
ロケット広場といわれるところ。
このアングルの写真は、いかにも定番ですね。
筑波宇宙センターに来たら、必ず、ここで自撮りをしましょう!
ドヤ感、出せます。
補助しているような、この白いロケットは、個体ロケットブースターです。(たぶん)
固体ロケットブースターは、SRBと言われています。ソリッドロケットブースターの略だと思われます。(たぶん)
打ち上げ直後、最初にポロリと切り離されてるのが固体ロケットブースターです。
捨てられてしまう自分……。みたいな感覚を持つのは私だけでしょうか。
(最近、宇宙開発関係のテクニタルタームを猛烈な勢いで学習中!)
ロケットの吹き出し口。
手前が個体ロケットブースター。
奥がメインエンジン。
さて、いよいよ筑波宇宙センターの展示館「スペースドーム」です。
大きな体育館のような建物です。
ここにさまざまな展示物が収まっています。
ところで、向かって右側に小さく見えている建物が売店などが入っているプラネットキューブと呼ばれる建物です。
入り口の表示です。かっこいい。
できれば、午前10時にここに到着し、午後5時に、ここを去りたい。
そう思う自分はJAXAマニアかもね。
入るとすぐに大きな地球儀が出迎えてくれます。
運が良いことに、入った直後に、技術をよく知るガイドの方により説明が始まったところでした。
この説明は、スペースドームの中を順路にそって案内しながら、それぞれの展示物について説明していただけるものでした。
入場も無料、説明ガイドも無料!
なんてお財布にやさしいんだ!
(これとは別に予約が必要が見学コースもありますが一般的には入場無料の説明ガイドを聞くだけで、とても満足感があります)
ひとつひとつの人工衛星について説明していただいているところ。
ややもすれば無味乾燥な人工衛星についての技術的なことを興味深くやさしく教えてくれました。
この写真の左の人工衛星は日本で最初に打ち上げられた人工衛星だそうです。
人工衛星にはピカピカの金箔みたいなものが、くしゃくしゃと貼ってあることが、以前から気になっていました。
ガイドの方からの説明を受けて、納得できました。
これは、太陽からの熱を遮断するものだそうで、何重にも素材を重ね合わせたものだそうです。
しかも、これは、マジックテープで装着されているのだそうです。
宇宙空間には空気や風がないので、こんなマジックテープでもはがれないそうです。
この説明ガイドは1日に4回ほど実施されるそうです。
実は、私は2回もついてまわって聞いてしまいました!
ガイドの方にたいへん感謝です!
これは日本が誇るH2ロケットの三兄弟!
左から、H2ロケット、H2AロケットH2Bロケット。
H2AロケットとH2Bロケットは、現在も使われています。
H2Aロケットは大型人工衛星のため、H2Bロケットは、国際宇宙ステーション補給機HTV「こうのとり」を運ぶため。(私の大雑把な理解です)
展示の順路の様子。左側が人工衛星の数々。右は、国際宇宙ステーションに設置された日本実験棟「きぼう」。
「いぶき」という名前の人工衛星。名前のセンスがなかなか良いですね。
この人工衛星は超でかい! 「だいち」という名前です。 まるで大型の重機のような!
これは国際宇宙ステーションの模型です。よくある国際宇宙ステーションの写真では、ソーラーパネルがよく目立ちますが、国際宇宙ステーションの本体は茶筒のようなものがつながったところなのです。
蝶々の羽が大きく目立ちますが、体は細長い形ですよね。
あれとまったく同じです。
この写真の左側がロシアの宇宙船、ズヴェズダとザーリャ。(若田宇宙飛行士はザリアと発音していたかも)
まんなかへんがアメリカの宇宙船。
右側の下側がヨーロッパのコロンバス。
右側の上側が日本の実験棟「きぼう」です。
きぼうには丸い出っ張りがついていますね。
これはきぼうの物資保管庫です。
さまざまな国の協力で国際宇宙ステーションが成り立っています。
日本実験棟きぼうの展示コーナーの様子
まんなかが日本実験棟きぼう、向かって右側が曝露パレット。
これは宇宙空間にさらして実験をする場所です。
実験の道具をすえつけるアダプターがたくさんついています。
きぼうにはロボットアームがついています。(白い棒のようなものが見えますね)
これで実験器具を曝露パレットに付けたり、外したりします。
ちがう角度から見たところ。
目のように見えるところは窓です。
ここから覗きこみながら作業をするのでしょうか。
きぼうの内部から見たところ。
手前がエアロック。
ものの出し入れをするそうです。
丸窓から曝露パレットを見たところ。
実験器具らしきものが見えますね。
展示の様子。
金色に見える巨大ば筒のようなものは、HTV「こうのとり」
HTVとは、H2 Transfer Vehicleという意味の略で、あえて日本語に訳せば、H2ロケットで運ぶ乗り物という意味でしょうか。
実は、この筑波宇宙センターに来た目的は、この「こうのとり」を実際に見ることでした。
美しく巨大です。
こんなものが宇宙に行くのかと思うとほんとうにびっくりします。
HTV「こうのとり」の模型。左側が本物の胴体。
この模型には金箔が貼っていませんが実際は金箔(のような断熱材)が貼られています。
HTV「こうのとり」を下から見上げたところ。太陽電池側。
ラッパのような小さな噴射口が見えます。
こうのとりには大きな口のようなものが空いています。
空いたままで宇宙に打ち上げるそうです。この中に、曝露パレットに装着する機械を入れておくのだそうです。
その上側が与圧室。ISS内で使い荷物を入れます。このモデルでは窓のように透かして中身を見せて展示していますが、実機は厳重な与圧室です。
こうのとり4号では、この与圧室に、ロボット宇宙飛行士キロボが搭乗して宇宙に行きました。
現在は、生身の人間は搭乗することができません。
日本のロケットの見本。
一番左は初のペンシルロケット、実物サイズ。
左側の白い色のロケットは、日本製だけれど、アメリカの技術を借りたロケット。
オレンジ色の三つは純日本製。日本の技術だけで作ったもの。
一番右側は新技術のイプシロンロケット。
H2ロケットのメインエンジン。
H2ロケットの第2段ロケットのエンジン。
話題になったはやぶさの模型。
有名な4つの噴射口のエンジン。
スペースドームの全体の様子。
向かって右側は月を観測するために打ち上げられた「かぐや」です。これも大きいですね。
プラネットキューブと言われる建物の中での企画展。こちらも入場無料。
向かって右側には、油井宇宙飛行士さんが!
油井さんは、ずっとここに立っているので、いつでもいっしょに記念撮影ができるぜ!
プラネットキューブの中の売店。
おみやげがたくさん。
宇宙に関する模型も売っています。
国際宇宙ステーションISSが売られている! 4000円以下!
これはマストバイでしょう!
学校の先生へ! これをひとつ買って、せっせと組み立てて、宇宙ステーションの機能や国際協力などなど……
授業に活かせると思うんですけど。
宇宙食も売っています。宇宙カレーとかも売っています。
宇宙食の羊羹ですね。スペース羊羹。ご丁寧にYOHKANと記載されています。
おばあちゃんへのおみやげにどうぞ!
長生きしてよかった! 宇宙の羊羹はどんな味だろ。
筑波宇宙センターに行った一日、たいへん有意義で楽しめました。
私の行った日は祝日でしたが、混雑してはいませんでした。
けっこう穴場です。
楽しめるし、しっかり見聞きすればためになるし。
日本の税金が、こんなふうに使われ、世界の役にたっているということを知る機会にもなります。
《動画》筑波宇宙センター見学の様子
上記の映像は、筑波宇宙センターの見学の様子です。どうぞご覧ください。